宅地造成に関する工事の技術指針

 こんばんわ。買った自転車に3回しか跨ってない神山です。

 震災から3週間が過ぎ。今も被害が拡大している中、ようやく事の重大さに気づいている方々も多いのではないでしょうか??

 最近は日に必ず5件以上の被害物件を見て回り、これまでの常識がおかしくなってきてます。

 起こらないと思っていた地震が起こした地盤への影響は、起こらないと思っていた現象をも生んでいました。それは次回以降に。。

 復興もありますが、もちろん進行もあるため、通常業務として、とある宅地造成の資料を預かりました。

 そして依頼された時に受け取ったメールに一文。「川崎市の宅造基準が改正されているので新基準での対応・・・」

 恥ずかしながら初めて知りました。そして調べてみました。↓↓↓

 http://www.city.kawasaki.jp/pubcomment/info427/file3635.pdf

 元々弊社の仕事は川崎や横浜、町田辺りがすごく多いのですが、その理由は宅地造成の指針です。

 結構厳しく設計や立案、計画から結果までを確認してくる。

 設計の難易度は他と比べるとすごく高い。それと比べると茨城はすごくユルイ。

 今回の震災でたくさんの崩れたり崩れかけたり、横たわってたり、沈んでたりする擁壁を見ました。

 どれも厳しい地域での審査の下に、計画・実行されていたら、もしかしたら問題にはならなかったものも多数あったと思う。

 悲しいことではあるけれども、今のこの地域の宅地造成に関する認識の甘さを直さない限り、地震が起きる度に同じ問題は繰り返すと思っている。

 今回の川崎市の新基準はすごく良いことだと思います。若干難しくなったし、それをこなせない業者は出来なくなるか、ステップアップするかだ。弊社は後者であるつもりです!!

 この惨事を見たのにも関わらず、浅はかな宅地造成をするような業者はいないはず。

 それこそが、人災の後の天命だと感じた。

 株式会社アルク 神山 健