放射線の除染について①

 急に寒くなり、朝の現場が辛くなる時期がやってまいりました。
 震災から8カ月が経過し、ようやく茨城県内も震災復旧工事が本格化してきた感じがします。
 まぁ最近は、とにかく重機の手配がつきません。。
 どこのリース屋に聞いてもなかなか見つからず。。
 そんな中、今日は沈下修正の現場で発電機が2台も盗まれまして。。。
 かなり大きな発電機。簡単には盗れない位置に置いておいたのに。。。
 朝から本当に参りました
 マジでムカついてます(怒)

 最近は沈下修正以外の震災復旧工事が増えました。
 特に役所関係の案件が本格的にスタートし、あっちこっちで毎日打ち合わせが続く中、得意先から増えてきた相談が放射線の除染関係の案件です。
 
 当たり前のことですが、弊社は全く経験がありません。
 やはり専門となる土のことも含むため、震災発生以来様々な書籍やWeb上の資料を漁り日々勉強をしてきました。
 弊社では今月付で担当部署を設け、我々の知識や技術が活かせるのであれば、今後対応をしていく方向に進んでいます。
 対応策についてはやはり役所に質問をする機会がありますが、そのあたりはやっぱりお役所行政でして、市から県、県から市へとたらい回しされている状況です。
 しかしきちんとした情報がつかめないのも不安なため、とにかく現地の対応を確認したいということで、本日2名の社員が福島県に向かいました。

 レポートについては個別にご要望下さい!

(担当は中庭です mail: nakaniwa@a-rc.co.jp
 
 やはり、福島県内はそれなりに線量が高く、私の住む茨城県水戸市内にあるホットスポットのような線量が一般的となってます。
 今回は広野市と郡山市に調査に行ってますが、原発から50km以上離れている郡山市でさえそんな状態です。
 今回の目的はグラウンドや園庭の除染の方法や効果についてということで、何箇所も線量を測定し、実際に除染作業をしている方に話を聞いて来たとの事です。
 結果を聞いた私の感想としては、水戸市近郊程度の線量であれば、簡易的な作業で除染の効果を見込めるという事と、これからの時期の対応が非常に重要だという事です。
 だから早くこの辺りの市町村も、明確に方針を示して欲しいものです。
 きちんとした方針がないからみんなが必要以上に不安になったり、騒いだりするのかと思います。
 とにかく除染で発生した廃棄物の廃棄方法について早く決定して欲しいです。
 段ボールにいれて環境省に送っちゃおうかなとも考えてます。(冗談ですがw )

 除染についてのやり方は、これから実際に試してみた上で、後日当ブログへのUPも検討してます!
 まったく大掛かりなものではないため、個人で対応が可能ではないかと思いますが、みなさん正しい情報を身につけて欲しいと思います。
 特に子供を多く預かる施設関係の方々に関しては、施設職員だけで対応するのはどうかと思います。
 きちんとした知識のある人間を筆頭に、保護者を交えみんなで対応することに意義があるのかと思います。
 とにかく結構今まで色々な方に話を聞いて来ましたが、その中身はバラバラです。
 線量の測定も、測る機械やその計測高さ測る時間によっても差異が出るため注意が必要!
 実際に水戸市内でも除染の基準値を超える所は多いですが、普段の生活に関わる所ではないことがほとんどです。
 あまり適当なことは言えないため、詳細なコメントは差し控えさせて頂きますが、社会全体できちんと向き合っていく問題かと思います。

 ちなみに線量の多い地域から帰ってきた社員の身体や衣服を細かく測定しましたが、全く問題ありませんでした。
 滞在時間が1日に満たなかったためなのかも知れませんが、そういった状況が目で見て把握できただけでも知識や知識の蓄積かと思います。
 
 今後も時間を見つけては、勉強に励みたいと思います。
 皆さま方におかれましても、是非とも詳しい方は御意見を下さい。
 宜しくお願い致します。

 株式会社アルク
 茨城県水戸市元吉田町1041-4 サンビルデイング2F
 TEL 029-246-9511
  FAX 029-246-9512
  神山 健 (mail; kamiyama@a-rc.co.jp

近況報告②

 震災から今日で早8ヶ月が経ちました。
 まだまだ周囲の住宅の屋根にはブルーシートがかかっている家も多く、また傾いている建物もまだまだ見られます。
 一体この復旧には何年かかるのでしょうかね。。
 沈下修正工事も本日で28件目が無事に終了しましたが、まだまだまだ次の予定が続き、新規の相談案件もまだまだ舞い込んで来ます。
 弊社は今、茨城県内の修正工事を中心に行っておりますが、現在神栖市を筆頭に、ひたちなか市、東海村、来週からは鉾田市が着工となります。
 休みなく現場で頑張っている職人さん達には本当に苦労をかけてます
 本当にお疲れ様です。
 弊社の沈下修正工事は、県内を中心に物件のほとんどがアパートやマンション、施設や店舗に集中してますが、最近では戸建て住宅の相談が激増してます。
 住人の生活に直結しているため、コストの面工期の面を含めかなり切迫した現場ばかりです。
 そんな中、せっかく修正した物件の再沈下の噂がチラホラ聞こえ始めました。(弊社の物件ではありません)
 本当に悲しいことですが、我々地盤の技術者が、きちんと地盤沈下の原因を考察し、見合った工法を提案出来なければこの問題は解決出来ません。
 自然と地球を相手にする仕事の難しさをつくづく実感しています。
 
 もうすぐ年末を迎え、新築の地盤改良工事が佳境を迎えようとしています。
 お陰様で今年は例年以上にお仕事を頂いているため、こちらも休みなく現場が動いております。
 最近は特に、擁壁の補強や地盤改良による地中連続壁の現場が増えました。
 何だか年々現場の難易度が高くなってきているような気がしてなりません。。
 
 新築物件にしても、修正物件にしても、生活の全ての場面を支えているのは建物であり、その地盤・基礎です。
 ARCは、その全て(ALL)に関わるリスク(Risk)をコンサルタント(Consultant)する企業として、地盤から皆さんの未来を支えていきたいと思っています。
 今後もどうぞよろしくお願い致します!

 P.S.

 先日、茨城県建築士会の某支部会にて、震災による地盤被害とその復旧・対策工についてのセミナーの講師に立たせて頂きました。
 御清聴頂いた皆さま方、誠にありがとうございました。
 今後も時間を作り、どんどん機会を増やしていきたいと考えております。
 またのお声掛けを宜しくお願い致します!

 ㈱アルク 神山 健