沈下修正工事について

 久し振りのブログ活動となります。。

 『更新を早くしろ!』との、叱咤激励を受け、ちょっと嫌々ブログを書いてみます。

 震災後みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 私はと言いますと、ようやくストップしていた新築の建築や土木案件が着工し、また相も変わらず震災の沈下修正の問い合わせに追われております。

 当ブログを見て、問い合わせを頂く機会が多いため、今日は弊社で扱っている沈下修正工事について少しだけ説明致します。

 まず、沈下修正の問い合わせや現地踏査を御依頼の方々におかれましては、「取りあえず見に来てくれ』というご要望がすごく多く寄せられますが、下記のものを事前に極力御準備下さい。無い場合はその旨をお伝え下さい。

 ・ 案内図 (これで地形や土地条件をある程度確認出来ます)

 ・ 図面類 (平面図・配置図・基礎図)

 ・ 新築時の地盤調査データ (なければ必ず調査が必要になります)

 ・ レベル測量の結果 (沈下の原因にもよりますが、状況によっては何度か時間をあけて測量する必要があります)

 以上の資料が最終的には必要になる資料です。

 確認出来ない場合は、現地を確認しても結局どうにもならないで時間ばかりが経ってしまいます。

 資料が全て揃った段階で、予定を確認し現地の踏査を行い、沈下修正工種の提案を致します。

 弊社は、一般的なアンダーピニングによるジャッキアップ工法や、薬液注入によるリフトアップ。さらにはウレタンによる空隙の充填など、さまざまな工法を扱っておりますが、基本的には消去法にて御提案しております。

 沈下修正工法の選定には、まずは『沈下した理由』を明確にする必要があります。

 これまで見てきた案件では、大きく分類すると、『液状化による被害』『人為的な液状化による被害』『適切な地盤補強が行われていなかったための人災』『地盤補強の不良が原因とされる人災』など、さまざまな原因があります。

 これはあくまでも個人的な見解ですが、不同沈下が起きてしまった理由は、基本的に事前の対策不足対策の不良が多いです。

  そういった理由によって、修正する工種が限定される場合があります。

  また当たり前ですが、施工上の条件・地盤状況・基礎の形状によって御提案出来る工法は分かれます。

 特に薬液注入によるリフトアップに関しては、その判断がとても難しいです。

 どうぞ出来る限り資料を取りそろえた上で、お問い合わせ頂けますよう宜しくお願い致します。

 修正工事はとにかく費用がかかります。工法や条件・地盤構成にもよりますが、震災後弊社施工にてすでに修正が終了した案件は、4件でその平均費用はおよそ400万以上です。(一般戸建て住宅)

 今後している工事の平均は決定しているのだけで約25件で、平均費用は500万を超えてます。

 まぁ、費用はケースにもよりますし、お施主さんのご要望のレベルにもよりますので、どうぞご相談頂けますよう宜しくお願い致します。

 

 

 株式会社アルク 神山 健(kamiyama@a-rc.co.jp)