最近問合せの多い「沈下修正工事」

こんにちは。アルクの広報担当、高羽です。

先週の土曜日、2/11の夜の地震は、ここ茨城でも結構大きな揺れを感じました。福島県から宮城県にかけては、津波はなかったものの「震度6強」という揺れによって、建物が倒壊したり、傾斜地の土砂が流れたり、新幹線の支柱が倒れたりと甚大な被害が出ています。
それでなくてもコロナ禍で思うようにいかない生活を強いられてますので、早く復旧されるとよいなと感じます。

さて、今回は、最近またまた問い合わせが増えてきている『沈下修正工事』についてご紹介します。

「沈下修正工事」とは、何らかの理由で傾いてしまった建物を、傾きのない状態に戻していく工事の事です。

●修正工事前17671367_1296741463738190_456113088_n
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●修正工事後
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工事前、工事後の写真を見ると、結構傾いていたことが分かります。

具体的な工事内容、手順を、簡単に表すとこうです。
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イラストで見てしまうと、「結構簡単!」て思われがちですが、現場は本当に大変な作業になります。(写真で見ていただくだけで大変さが伝わると思います 汗)それでは写真で順を追ってご案内します。

①鋼管挿入ポイントを掘削(今回手掘りです!)
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②鋼管を建物自重を反力に地中の支持層まで挿入(基礎下の狭いところで手作業です)
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③ちなみに挿入している鋼管の写真はコチラ
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④鋼管が支持層まで達したらジャッキアップ用の器具(赤と緑のもの)を取付け
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⑤必要に応じて調整用の器具を鋼管を入れてないポイントに設置します
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⑥ジャッキアップ前に入念にレベル(水平垂直)を確認します←非常に重要です
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⑦こちらがジャッキアップのコントローラー
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⑧ジャッキアップの機械で調整した後、手作業で微調整を繰り返します
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⑨建物内部の水平垂直を確認
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⑩ジャッキ器具の隣に長さを合わせた鋼管を設置&溶接
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この後、埋め戻しと固化材の充填を行い作業終了となります。

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↓↓↓↓↓ 沈下修正工事実施 ↓↓↓↓↓
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写真でご紹介した工程の前準備として、地盤調査(SS・スクリューウェイト貫入試験)で、支持層の確認をしています。

いかがでしたでしょうか?修正工事の内容、大変さ、伝わりましたでしょうか?
傾いてしまった建物を修正するのは至難の業ですし、多額のコストがかかるだけではなく、建物そのものにもダメージが残るはずです。建物が傾いてしまう理由には、液状化や地盤の質、基礎そのもの設計など様々な要因が考えられます。大切なことは、それらのリスクを事前に把握して、きちんとした対応を施しておくことです。当社では、その「事前の備え」からお手伝いをしています。将来まで「安心・安全」な建物づくりを行うことが、当社アルクの使命です。