半年振りのブログ更新です!
昨年末より怒涛のような忙しさとなり、最近ようやく休日に休めるようになってきました。(今日は出勤ですが。。)
昨年より続いた怒涛のように続いた『沈下修正工事』もようやく落ち着き始め、ようやく当ブログの存在を思いだしましたw
「最近は何をやっているんだ?」との質問が多いですが、相変わらず土をいじったり、試験や実験をやったり、講習会をやったりしてます。
特に昨年からは、『液状化』についての問い合わせが極端に増えたため、『液状化』について、毎日毎日勉強しています。
最近流行りの液状化対策として、まず思い浮かぶのは『砕石による締め固め工法』です。
『砕石による締め固め工法』と言っても、いろんな工法があり、どれも現場を見させてもらいましたが、セメント系固化材による地盤補強と同様で、不安要素が多く残り、まだまだ対策としては疑問が残ります。
その理由としては、どうしてもローコストが条件で対策を考えているケースが多いため、調査や設計方法に無茶があるのかと思います。
大規模な工事の対策であれば別ですが、特に戸建て住宅での液状化対策は、敷地や施工条件から、まだまだ難しいのかなと思います。
戸建住宅などの小規模な物件の調査のほとんどが、「スウェーデン式サウンディング試験」で調査されていますが、それだけで砕石体の周囲の土の透水の程度がどうやったら分かるのかな?と、現行の設計方法に疑問ばかりが残ります。
過剰間隙水圧の排水による液状化対策が可能だという工法もよく聞きますが、戸建住宅クラスの対策費用で本当に可能なのかどうか?こればかりは地震が来ないとどうにも実証は出来ないため、どうにも踏み込めません。
液状化の被害を人間の力で防ぎきることなど不可能だ、というのが私の持論です。
ですので、弊社としては「対策」ではなく被害の「軽減」や、被害を受けてしまったとしても、安価で簡易的に「修復しやすいような補強」を考えてます。
『自然とどのようにして向き合い共存していくのか』
建築の原点であり、生活の基本であるこのテーマを、今一度見直す必要があるのではないかな?と思います。
次回のブログは頑張って2カ月以内に更新したいと思います。
㈱アルク 神山 健