またまた久し振りの更新となります。
とにかく忙しく震災以降休みが有りません。ほぼ皆無です。
すぐに疲労が溜まってぐったりしたり、風邪をひいたりします。
そんなこんなで最近『薬注』にはまってます!
薬液注入ではなく、薬物注射です!ちまたで言うところの「にんにく注射」
これすごく効きます! 忙しい方にはお薦めです:mrgreen:
現場の方は、最近は沈下修正工事も、普通の新築工事も着工ラッシュとなり、工期については御客様にも多々ご迷惑をおかけしております:cry:
年々現場の難易度が難しくなってきているような気がしますが、とにかく最近の物件は要求が高く、予算が無い。。 無い頭を使わされることが多いです。
表題にもありますが、震災以降とにかく液状化についての問い合わせが多いです。
ですので液状化に対する個人的見解を伝えたいと思います。
(私の立場は現場監理者としての立場ですので、学者さんや先生型とは意見に相違があると思いますのでご注意ください)
TVで良く見る液状化の代表的な被害地は、みなさんご存知の千葉県浦安市です。
しかし本当に液状化の被害が大きいのは、個人的には茨城県の神栖市や潮来市がだんとつです。
30cmや50cmは当たり前で、1.0m近い傾斜もよく見られます
液状化の発生メカニズムはご存知の通りですが、問題はその要因です。
とにかく人為的な要因で液状化や圧密沈下が発生しているケースが多く、『盛土』や『埋土』による造成が代表的です。
地域によって格差がありますが、とにかく昔の造成はよろしくないことが多く、いろんなものが埋まっていたり、緩かったり固かったりバラつきが多いことが多く見られます。
またよくある要因が、造成地盤はきちんと施工しているのにも関わらず、造成地盤の下位が液状化や圧密沈下しているケースです。
大規模造成とかではきちんと対策をするのが一般的ですが、最近の造成計画でも造成地盤はきちんと施工するけど、造成の基礎地盤の補強をきちんと行わないという計画を多く見ます。
これはもう、自然災害ではなく、人為的な災害(人災)のようなものだと思ってます。
震災以降、『液状化の被害』という相談で、数百件以上の現場を見てますが、本当の液状化の被害というのは意外と少なく、逆に意外と多いのが『圧密の被害』です。
緩い造成地盤や沖積層が、地震動に揺さぶられ、隙間を埋めるように締まっていくようなイメージです。
あと意外と多いのが人為的な掘削影響による被害です。
周りが圧密してたり、マンホールが土と比べて軽いから浮きあがったりと色々と要因は異なりますが、設置する時に掘って埋めた時の施工が悪いのではないか?というケースが本当に多いです。砂で周りを埋めて、水で締めるような昔ながらの施工をこれからも続けるのでしょうかね。。
『想定外の大地震』とか『自然災害だから仕方がない』と良く聞きますが、本当にそうだったんでしょうか?
きちんとコストをかけて計画&施工をしていれば、防げたものも多いはず。。
同じ地形条件で、周囲がほとんと沈下被害にあっているのにも関わらず、現に全くの地盤被害に遭っていない建物も多々あります。
適当な地盤対策は本当にやめましょう。
そして地盤が悪い所に建物を建てるのなら、その認識と覚悟と予算を持って臨みましょう!
㈱アルク 神山